平成26年度9月6日、7日に地球科学の勉強会「海洋と地球の学校」を開催しました。顧問の東北大学・東北アジア研究センター・平野准教授、学校長の元海洋研究開発機構の特任上席研究員・藤岡先生のサポートの下、東北大学と山形大学の学生実行委員13名で開催準備及び当日の運営を行いました。既存の学会や若手会と異なり年齢や職業に関係なく地球科学を包括的・総合的に学ぶことを目的とし、議論の場を設けたいという思いから、学校を立ち上げました。多くの方々のご支援がありまして、学校を無事開催まで至り、当日は学部生19名、大学院生5名、社会人6名の計30名の参加者の皆さんとともに大変充実した時間を過ごすことができました。


9月6日(土)@東北大学片平キャンパス北門会館エスパス

 東北大学、山形大学、海洋研究開発機構から講師を招き、最先端の研究の紹介とその意義について、専門知識がない参加者にも分かりやすく講義していただきました。 

◆第0講 「わたしたちはどこからきたのか」

               講師:藤岡換太郎  元海洋研究開発機構

◆第1講 「2011年東北地方太平洋沖地震の実像とその沈み込みダイナミクス的意義」

               講師:日野 亮太  東北大学

◆第2講 「微化石と海洋堆積物から読み解く地球環境変動」

               講師:本山 功   山形大学

◆第3講 「マントルまで掘ろう!モホール計画」

               講師:阿部なつ江  海洋研究開発機構                                            平野准教授の講義風景

◆第4講 「新種の火山・プチスポット海底火山と海洋プレート、アセノスフェア」

               講師:平野 直人  東北大学 


 

 9月6日(土)@宮城蔵王ロイヤルホテル

 講義終了後、宮城蔵王ロイヤルホテルに移動し参加者によるプレゼンテーション及び懇親会を行いました。プレゼンテーションは、1人30分程度で研究紹介を行い、海洋生物学、海洋微生物学、高温高圧地球科学、蔵王火山の巡検案内など講義で扱わなかった題材で行われました。学生も社会人も交えて、年齢や立場に関係なく参加者同士の白熱した議論は夜中まで続きました。

 

 

                                                学生プレゼンテーションの様子


9月7日(日)@蔵王火山

 翌日、山形大学伴雅雄教授に蔵王火山を案内していただきました。蔵王火山の噴火ステージごとの堆積物を観察し、地形の形成メカニズムと地球深部の活動との関連を交えて説明していただきました。フィールドの専門知識を持たない参加者もいましたが、積極的に講師や実行委員に質問している姿が印象的でした。

 

 巡検終了後、東北大学片平キャンパスに戻り閉会式を行い、2日間に及ぶ勉強会は無事終了しました。

 

 

 

 

              巡検風景

                              全体写真